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山形駅前のビルをリノベーション 東北芸術工科大学の卒業生らが手掛ける

企画・設計監修を担当した佐藤あさみさん(右から2人目)ら

企画・設計監修を担当した佐藤あさみさん(右から2人目)ら

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呉服などを販売する「とみひろ」の旧本社をリノベーションし、カフェやオフィススペースとして生まれ変わらせた「とみひろビル」(山形市香澄町1)の内覧会が、5月11日行われた。

とみひろビルの外観

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 JR山形駅前の通称「すずらん通り」は、1957(昭和32)年から延焼を防ぐ「防火建築帯」として3階建ての長屋風の共同ビルが約200メートルにわたり整備された。「とみひろ」の旧本社もその一部。本社移転に伴い2009年ごろから空きビルとなっていたスペースについてリノベーションを企画し、今年2月より工事を進めてきた。

 山形市七日町のシネマ通りを中心に、山形市内でリノベーション事業を進める東北芸術工科大学が協力。企画・設計監修は、同大学卒業生で「リトルデザイン」代表の佐藤あさみさんが担当した。佐藤さんは、「リノベーションを進める中で、参加者に壁の塗装を体験してもらうワークショップを行うなど、街に住む人みんなで作っていくことを意識した。街のにぎわいを創出する場所にしたい」と話す。

 1階にはコーヒーショップ「Day & Coffee」が6月17日にオープンを予定している。同大学大学院生の追沼翼さんと、4年生の北嶋孝祐さんが立ち上げた。追沼さんは「すずらん通りは飲み屋が多いので夜はにぎやかだが、朝や昼も楽しめる場所を作りたかった。駅も近いので、気軽に立ち寄れ、休める場所にしたい」と話す。

 建物内にはそのほかオフィススペースと賃貸住宅1戸を設けており、今月から順次入居を予定している。

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