冠婚葬祭事業などを手がけるジョイン(山形市元木1、TEL 023-633-7733)が2月より、オンライン葬儀サービス「スマートセレモニー山形」を開始した。
新型コロナウイルスの感染拡大を受け、昨年11月に葬儀のオンライン中継を始めた同社。一般焼香の時間を設けても会葬者の人数によっては混雑する状況を避けられない場合があることから、接触機会を減らした県内初の完全オンライン葬儀サービスを立ち上げた。
2月8日には説明会が開かれ、同社の武田良和社長が概要を説明。「新型コロナウイルスの影響により、人生最後のお別れに参列できないご葬家さまの心理的負担を痛切に感じていた。一人でも多くの方にお別れの場に立ち会ってほしい気持ちから、一つの手段としてオンラインサービスの提供を開始した」と話した。
手持ちのスマートフォンやパソコン、タブレット端末などから無料の家族専用ページにアクセスし、いつでもどこでも弔問、会葬することができる。アーカイブ配信もしており、1週間視聴可能。
オンライン上で、香典や供花のクレジット決済ができるページも用意し、参列できなくても弔意を表すことができる。返礼品は、香典の額に応じて「つや姫」や「雪若丸」、山形牛の加工品などの県産食品やカタログギフトを会葬者自身が選べる。
ほかにも同サービスを通じて、弔問や会葬をする人への感謝の気持ちを伝えるメッセージ動画やメモリアルムービーの上映などもできる。
武田社長は「最期の別れは、出会い以上に大事。コロナ禍の時代だからこそ、新しいお葬式の形である『スマートセレモニー』で、人と人とのつながりや儀式文化をしっかりと伝えていきたい」と話す。
問い合わせは平安典礼(TEL 023-633-8000)まで。