来年で創業100周年を迎える老舗のパッケージメーカー、エスパック(上山市金谷7978)が今年4月、自社のパッケージブランド「Create Series(クリエイトシリーズ)」を立ち上げた。
サクランボや、ラ・フランス、桃など山形特産の果物のイメージアップを図ろうと、オリジナルの箱をデザイン、製造し、農家への普及を目指している。
プロジェクトを仕切るのは常務の佐藤健太郎さん。父の会社でもある同社で10年勤務した後、一度独立し自身のパッケージメーカー「クリエイトワークス」を立ち上げた。
「ただの箱では、価格だけで比べられてしまうのが悔しかったし、もっとかわいい箱があってもいいのではないかという思いから、オリジナルデザインの箱を作り出した」と佐藤さん。約8年間活動を続けた後、家業を継ぐため再び同社に戻り、クリエイトワークス時代のコンセプトを引き継ぐ自社ブランドを立ち上げた。
現在は新型コロナウイルスの影響で思うような営業活動ができないという佐藤さん。仲間たちと冊子や動画を作り、精力的に普及活動に取り組んでいるという。
佐藤さんは「受け取った人に、山形の果物はおいしいし、箱もかわいいと思ってほしい。全国に山形の魅力を発信したい」と意気込む。
問い合わせはエスパック(TEL 023-673-1155)まで。