ユネスコ無形文化遺産に昨年登録された「遊佐の小正月行事(アマハゲ)」を紹介した展示が現在、鳥海温泉 遊楽里(飽海郡遊佐町吹浦字西浜)で行われている。
「遊佐の小正月行事(アマハゲ)」は、遊佐町内の女鹿、滝ノ浦、鳥崎の3つの集落で、毎年1月初旬に行われる伝統行事。仮面やケンダンと呼ばれる蓑(みの)を身に着けアマハゲに扮(ふん)した若者が、集落の各家を訪れ住民と新年を祝うほか、子どもたちを追い掛け回し怠け心を戒める。
1999年に国の重要無形民俗文化財に指定され、2018年11月には秋田県の「男鹿のナマハゲ」など全国10行事と共に「来訪神:仮面・仮装の神々」として、ユネスコ無形文化遺産に登録された。
アマハゲに関する展示を行うのは今回が初。展示に合わせて準備された女鹿地区のアマハゲのレプリカや、鳥崎地区のアマハゲがまとうケンダン、行事の内容を紹介した動画などを見ることができる。
遊佐町教育委員会の担当者は「来訪神行事というと、秋田県男鹿市のナマハゲのイメージが強いかもしれないが、遊佐町に伝わるアマハゲについても知っていただきたい。3つの集落ごとに行事のやり方やアマハゲの装いが異なるので、この機会に見比べてほしい」と呼び掛ける。
開催時間は9時~17時。入場無料。5月26日まで。