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山形の老舗和菓子店「乃し梅本舗佐藤屋」、蔵座敷公開ー貴重な資料も

明治の蔵座敷を公開した「乃し梅本舗佐藤屋」

明治の蔵座敷を公開した「乃し梅本舗佐藤屋」

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 190年余りの歴史を持つ山形の老舗和菓子店「乃し梅本舗佐藤屋」(山形市十日町3)が9月13日~15日、本店に隣接する蔵座敷を一般公開した。

公開された蔵座敷

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 国道112号線から見える趣のある店舗は1934(昭和9)年に建てられたもの。店舗脇の門をくぐると、そこには風情のある日本家屋があり、建物の中に入ると廊下の奥に今回公開された蔵座敷がある。蔵座敷が建てられたのは1897(明治30)年ごろで、外側から見える建物よりも歴史はさらに古い。2年ほど前までは実際に住居として使われていたというこの建物には、同店の歴史を物語る貴重な資料が、たくさん眠っていたという。

 七代目当主の佐藤松兵衛さんは「歴史ある建造物と貴重な資料を、ただしまっておくだけではもったいない。皆さまに公開して、佐藤屋やお菓子の歴史に触れてもらえれば」と話す。蔵座敷には、神奈川県立博物館に所蔵されている江戸時代の佐藤屋周辺を描いた「錦絵」の写真や、昭和初期に使われていた「のし梅」の掛紙、昔のお菓子の型など、他では見ることのできない品々を展示している。

 今回展示されている資料は同店に残っていたもののほんの一部。「今後も定期的に蔵を開放し、季節ごとに展示内容に工夫を凝らしていきたい」と佐藤さん。

 「秋の蔵公開」は9月20日・21日、10月11日・12日にも行う。公開時間は10時30分~15時30分。入場無料

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