山形県産業科学館(山形市城南町1)に設置されている「フーコーの振り子」が、2015年度4月から小学校5年生の理科の教科書「新版 たのしい理科 5年」(大日本図書)で使用されている。
約160年前、フランスの科学者「レオン・フーコー」がパリのパンテオン寺院の塔で、67メートルの銅鉄線に28キログラムの金属球をつり下げ振動させた「フーコーの振り子」。この振り子は、振動方向が変わらないのに振り子が回転して見えるため、地球の自転を証明する装置となっている。
同館の振り子は、20メートルの銅鉄線と約32キログラムの金属球からなる実験装置で、2001年の開館とともに設置された。東北最大級の規模であるとともに、同館は子どもたちが足を運びやすい環境であることから掲載が決まったという。掲載されるのは本年度から4年間。同教科書は、県内では3市5町の他、山形大学付属小学校でも採用している。
同館の大津清館長は「身近な教材として、この振り子を子どもたちのために利用していただければうれしい。将来的に科学で地域を支えていく人材育成につながれば」と胸を弾ませる。
開館時間は10時~18時。月曜定休。