山形の文化とアートの発信拠点を目指す複合施設「とんがりビル」(山形市七日町2)が4月1日、全館グランドオープンした。
築50年余りの同ビルは、東北芸術工科大学や千歳不動産などで立ち上げた民間まちづくり会社「マルアール」が昨年6月にリベーション計画を進めていた。今年2月、2階にデザイン事務所と写真スタジオ、3階にシェアオフィスなどが入居し、1階では山伏の坂本大三郎さんがセレクトした本や雑貨を販売する「十三時」が先行して営業を始めていた。
同日は新たに、山形の旬の食材を中心に使った食堂「nitaki(にたき)」が1階にオープンし、初日からランチ利用客などでにぎわった。夜は酒の提供もあり、貸し切りパーティーなどにも利用できるという(営業時間=11時~22時30分、月曜定休)。同フロア奥にはギャラリーとイベントスペース「KUGURU(くぐる)」がオープン。1日からは画家、原田圭さんの個展「掻き分ける人」が開催されている(11時~20時、今月17日まで)。
4階は無垢(むく)家具などを制作する「TIMBER COURT(ティンバーコート)」のショールームが入り、家具の受注や商談スペースとして利用するほか、アクセサリーや雑貨の販売なども行う(11時~18時)。
マルアールの水戸靖宏社長は「今後は定期的にさまざまなイベントを企画し、『とんがり通信』で皆さまにお知らせしていく予定」と話す。