山形「とんがりビル」初公開 山形ビエンナーレプロセス展に合わせ

来年2月のオープンを目指す「とんがりビル」

来年2月のオープンを目指す「とんがりビル」

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 山形市で改修工事が進む「とんがりビル」(山形市七日町2)が12月6日、初めて一般公開された。

来秋開催の「山形ビエンナーレ」のプロセス展の様子

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 同ビルは、千歳不動産(山形市東原町3)の水戸靖宏常務取締役、東北芸術工科大学建築・環境学科の竹内昌義教授と、馬場正尊准教授、アカオニデザイン(城南町2)主宰の小板橋基希さんが共同で設立した民間まちづくり会社「マルアール」が運営する。

 空きビルとなっていた4階建ての同物件には、1階に山伏の坂本大三郎さんがセレクトした本や土産物を販売する店「十三時」、フードデザイナーの中山晴奈さんがプロデュースする、山形の食材を使った食堂「nitaki」、ギャラリー・イベントスペースの「マグマ」が並ぶ。2階と4階にはデザイン事務所、写真スタジオ、家具のショールームが入る。3階にはアトリエとして使えるシェアスペースを用意し、現在入居者を募集している。

 同社社長の水戸さんは「この場所が山形のアートとデザインの発信拠点になる。敷居の高いものを目指しているのではなく、市民が『あそこで面白そうなことやってるから行ってみよう』とラフに立ち寄れる場所にしたい」と話す。

 この日は1階部分を開放し、来秋開催される2年に1度の芸術祭「山形ビエンナーレ」に向けた、アーティストと市民による取り組み「みちのおくつくるラボ」のプロセス展が開催された。約70人の市民が6つのラボに分かれ、アーティストと共に製作した「行事菓子」や「山の土産物」、「街の本棚」などの品々の展示と、プロジェクトの概要をパネルで解説している。同展は今月20日まで。営業時間は12時~18時30分。火曜・水曜休館。

 同ラボの参加アーティストらとグラフィックデザイナーの大原大二郎さんによるトークショーも開催されたほか、来年4月オープン予定の「nitaki」が一日限りのケータリング食堂をオープン。地場の食材を使った9品を提供した。

同ビルのグランドオープンは来年2月を予定している。

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