山形市の悠創館(山形市上桜田)で4月5日、東北芸術工科大学芸術学部洋画・版画コースの学生の作品展「新四年生展」が始まった。
洋画・版画コースに所属する新4年生が3年間の成果を披露するとともに、学生生活の集大成の卒展に向けて課題を見つけるために開催する同展。両コースの学生計51人が出展し、洋画や版画、立体作品など個性豊かな作品が並んでいる。
洋画コースの田屋ほたるさんは「生きる力」という油絵を出展し、「毛糸を縫い合わせて立体感を出している点がポイント。私のこれまでの人生と山形の自然を表現した」と話す。版画コースの水野美保さんは「Kedama-集-」という銅版画を出展し、「銅板に傷を付け腐食させて版画にした作品。細かく見ると繊細な線を描いている」と見どころを語る。丸い人形が何体も並ぶ「うらうら」や、木を白く塗り流木に見立てた「流木像」などの立体作品も展示されている。
前述の水野さんは「洋画コースと版画コースが一緒に展示会をする機会があまり無いので、互いの作品を見つつ、自分の作品も客観的に見ることができるので非常に勉強になる。大学4年間の集大成である卒展に向けて、それぞれが課題を見つけられれば、これからもっといい作品ができる」と卒業制作に向けての意欲を語る。
開催時間は9時~17時。月曜休館。今月21日まで。