学生製作の陶器と地元和菓子のコラボ-東北芸工大生課題展

課題展の様子

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 山形市のギャラリー絵遊 (山形市諏訪町1)で2月5日~9日、東北芸術工科大学陶芸コースの学生と地元和菓子店のコラボ展示会「いとをかし」が開催された。

ギャラリーの様子

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 2012年に始まった同企画展は今回で4回目となり、初日から学校関係者や陶芸家をはじめ、多くの市民が訪れた。陶芸コースの3年生11人が課題制作の古典模刻とオリジナル作品を、地元の和菓子店「乃し梅佐藤屋」の和菓子と共に展示。課題作品を制作する際には、有田焼などを学ぶために夏に佐賀県まで行き、古典作品の研究をした学生もいるという。訪れた学生の桂舞さんは「毎年見に来ているが、毎年個性あふれる作品が並ぶ。佐藤屋さんのお菓子との相性も見事」と話した。

 和菓子が展示会に提供されるのも珍しい。同展示会に和菓子を提供した佐藤屋の佐藤慎太郎さんは、作品を見てから、それに見合った和菓子を考案しているという。佐藤さんは「自分にとってもオリジナルの和菓子に挑戦できるいい機会。学生の作品それぞれに合う和菓子を考えた」と話した。

 7日・8日にはギャラリーに併設する蔵ダイマスでお茶会も開かれ、ギャラリーで展示している作品と同じ器にお茶と和菓子を入れ、来場者に振る舞った。お茶会に参加した菅生鈴さんは「昨年来てみていいなと思って。子どもと来られてよかった」と話し、娘の和音ちゃんは「お茶は苦かったけど和菓子がおいしかった」とご満悦だった。

 学生代表の山崎つかささんは「陶芸は昔の方から学び、次の時代につなげていくもの。古典作品を学ぶことで作品に対する向き合い方が変わった。古典作品を学んだことで自分の作りたい作品が見えてきたのでよかった」と振り返った。佐藤屋の和菓子とのコラボについて、「中途半端なものじゃ佐藤屋さんは納得しないので、佐藤屋さんが驚く斬新な作品を制作することを心掛けた。佐藤屋さんも全力で応えてくれるのでうれしい」とも。

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