「空間企画工房そらいろ」(山形市新山)で3月21日、「ペット飼い主防災展」が行われた。
ペットの防災について研究や啓発活動を行っているNPO法人アナイスの宮城山形支部が企画した。同支部メンバーでペットライフ・アドバイザーの板谷智子さんは「先日も地震があったが、ペットとともに被災したときの対応や、避難所への同伴避難について考える機会になればと思い企画した」と話す。
この日は、犬を連れた飼い主らが来場し、避難に関する説明をまとめたパネルやペット用防災グッズの展示、東日本大震災で動物救護を経験した獣医師や防災士への質問コーナーを通じ防災への理解を深めた。
板谷さんは「ペットも家族の一員として飼い主が責任を持つことが大切だが、自助だけでなく共助も重要。今後は、県内で飼い主仲間のネットワークをつくり、お互いが助け合えるような環境を構築していきたい」と話す。
「県内ではペット同行避難ができない避難所もまだ多い。避難する人や動物と、避難を受け入れる側の相互理解を深めるためにも、ペット防災について考える機会を増やし啓発していければ」と意欲を見せる。