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NHK山形と大学生が移住者向け冊子作成 温泉や防災の情報など掲載

「やまがたビギナーズ」を制作した大学生とNHK山形放送局の職員

「やまがたビギナーズ」を制作した大学生とNHK山形放送局の職員

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 NHK山形放送局が9月、山形で暮らし始めた人のためのガイドブック「やまがたビギナーズ」を刊行した。

「やまがたビギナーズ」

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 ガイドブックを制作したのは、公募で集まった山形大学と東北芸術工科大学の学生9人とNHK山形放送局の職員4人。NHK山形放送局の川島千明さんは「NHKの職員には転勤で山形に来た人が多い。暮らしてみないと分らないこともある中で、観光ガイドブックではなく『山形で生活するために必要な情報』を大学生と一緒にまとめた」と説明する。

 制作期間は今年3~9月で、10月11日にはNHK山形放送局で完成お披露目会を行った。東北芸術工科大学2年の宗川隼人さんは「大学に入学以来、新型コロナウイルスの影響でさまざまな活動を制限されてきた。オンラインも併用しながら、学生同士や取材先などさまざまな方と交流し作り上げていき、完成したときはとても達成感があった」と笑顔を見せる。

 サイズはA5判で、フルカラー12ページ。発行部数は1万部。内容は県内各地の温泉スポットの紹介や雪道の歩き方の注意点、山形弁を聞き取るときのポイント、防災情報など。表紙では大学生4人が冊子のタイトルに合わせ車の初心者マークを表した。

 山形大学3年の小笠原彩聖さんは「温泉紹介のページを担当したが、温泉ソムリエの伊藤博美さんへのインタビューや、秘湯として知られる姥湯(うばゆ)温泉の取材を通して、温泉や山形のことをもっと好きになった」と話す。

 山形弁紹介の企画を担当した東北芸術工科大学1年の日向志帆さんは「山形市出身だが、庄内の方言は違う言語に聞こえると感じた。山形に住んでいても、知らないことがたくさんあることに気がついた。山形のことをもっと学んで、山形のために活動をしていきたいと思うきっかけになった」と話す。

 NHK山形放送局、村山地域の自治体、県内の高等教育機関などで配布するほか、同局ホームページでも公開している。

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