農家レストラン「こだま工房」(村山市大久保甲)で4月23日、「桃色どぶろく」が完成し瓶詰め作業がスタートした。
村山市は2004(平成16)年に「まつり交流特区(どぶろく特区)」に認定。同工房では同年秋からどぶろく造りを始めた。代表の小玉雄一さんは「もともと専業農家で、山形県が開発した酒米『出羽燦々(でわさんさん)』の栽培も行っていたが、自分でも自家栽培の米で酒を造りたいと考え、どぶろく造りに着手した」と話す。
「桃色どぶろく」は2006(平成18)年からスタート。当初は紅こうじで色付けしていたが、現在は「赤色清酒酵母」を使っている。小玉さんは「赤色清酒酵母が生み出す鮮やかなピンク色と、野イチゴのような風味、ラズベリーのような香りが特徴。毎年改良を重ねていて、今年は色も味もよい出来」と説明する。
どぶろくは、仕込みから約1カ月で完成する。例年は桃の節句に合わせ2月に醸造していたが、今年は桜の季節に合わせ3月に仕込んだ。完成したどぶろくは、順次地元のスーパーなどに出荷する予定。小玉さんは「新型コロナウイルスの影響で花見も満足にできない状況だが、少しでも明るい話題になれば」と話す。
価格は720ミリリットル=1,980円。商品や購入に関する問い合わせは小玉さん(TEL 090-9033-6159)まで。