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山形・印刷会社が「アマビエ」缶バッジ制作 方言添えて、終息願う

若月印刷の菊池達也さん

若月印刷の菊池達也さん

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 若月印刷(西村山郡大江町左沢)が4月23日、「アマビエ缶バッジ」の販売を始めた。

若月印刷が制作した「アマビエ缶バッジ」

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 同社では、花粉症やぜんそくで咳(せき)やくしゃみをした際、周囲に誤解されないように、山形弁で疾患を伝える缶バッジを3月13日から販売している。若月印刷の菊池達也さんは「従業員の母親でぜんそくの方がいて、咳をするたびに周囲の目が気になるようになったという話を聞き制作した。これまでに1500個以上販売している」と話す。

 山形弁で疾患を伝える缶バッジが好評だったことを受け、「予防の一助になれば」と「アマビエ缶バッジ」を制作。「アマビエ」は江戸時代後期に現れたと伝わる半人半魚の妖怪で、疫病退散にご利益があるとSNSを中心に広がり、県内でも和菓子店が練り切りのモチーフにするなど話題を集めている。

 缶バッジは全8種類。1個=200円。アマビエのイラストだけでなく、「そどさいぐなは~(外に行くな)」「疫病退散だっす(疫病退散です)」と山形弁を加えたデザインもある。菊池さんは「SNSで発信して以来、問い合わせをいただいている。アマビエは『その姿を写して人に見せなさい』という言い伝えがあるそうなので、服やかばんなど見える位置に着けてほしい」と話す。

 同社では、新型コロナウイルス対策として、毎日の体温や健康状態を記録する「コロナNO!te」も制作。1冊=200円で販売するほか、4月28日には山形県健康福祉課へ500冊寄付した。菊池さんは「一人一人の努力の積み重ねで危機的状況を少しでも好転させたいと思い缶バッジやコロナNO!teを制作した。役立てていただければうれしい」と話す。

 販売は同社寒河江事業所(寒河江市中郷千本原、TEL 0237-62-3153)の窓口で行う。営業時間は8時30分~17時。日曜・祝日定休。

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