「ワクワク蔵王プロジェクト 2019夏」が8月31日・9月1日の2日間、ホテル樹林(山形市蔵王温泉上ノ台)とたかみや瑠璃倶楽リゾート(山形市蔵王温泉三度川)で行われた。主催は「社会芸術ラボ ORINAS(オリナス)」。
同団体は、2017(平成29)年にアートを通した山形の地域活性を目的に、東北芸術工科大学教授の佐原香織さんが同大の学生や卒業生らで結成した。今年5月には蔵王温泉エリアの地域活性化プロジェクトを立ち上げ、やまがた社会貢献基金の支援を受け、蔵王温泉を中心に県内各地で旅館やホテルを経営する高見屋グループと協働で活動を展開している。
今回のイベントでは「つくる」をコンセプトに、ミックスベリージャムを使ったパイやアイス、オリジナルの凧やトートバッグなどを作るワークショップや、東京で活動する女性ボーカルグループ「THE DIVAS」によるラテン音楽のライブ、ビアガーデンが行われ、2日間で延べ150人(主催者発表)が参加した。東京から参加した女性は「ワークショップの間も学生スタッフの方に、蔵王についていろいろと教えてもらい楽しかった」と話す。
イベントに合わせて東北芸術工科大学4年の今井満里さんがホテル樹林の前にウオールアートを制作した。今井さんは「フォトジェニックを意識した。ウオールアートの前で写真を撮る際に、絵の中の女性からバラを受け取ったり、猫をなでたりできるような構図にした」と話す。ウオールアートはイベント終了後も展示される。
代表の佐原さんは「豊かな自然を生かした活動を通して、蔵王そして山形県を世界にPRしていきたい。今回はキックオフの位置付けで、団体として初めて蔵王温泉でイベントを行った。冬には規模を拡大してイベントを行いたい」と話す。