旧西村写真館(山形市本町2)で9月14日、「ペン画で観る山形の洋館」で始まった。主催は旧西村写真館保存活用の会(TEL 090-9741-6013)。
明治初期に日本を旅したイギリス人女性旅行家、イザベラ・バードの山形来訪140年を記念して開催する同展。同会の小林和彦さんは「イザベラ・バードは山形市を訪れ、洋館が並ぶ街並みに驚いている。今回は山形市街地で、明治に建てられた洋館のペン画を中心に展示した。イザベラ・バードも感じた、山形の文明開化時代の息吹を感じてもらえれば」と話す。
展示は、旧山形県庁舎、旧済生館本館、旧山形師範学校など、山形市中心街に点在する洋風建築物を繊細なタッチで描いたペン画作品18点。全てペン画家・故 結城泰作さんの作品。結城さんは79歳で山形市内の歴史的建造物のペン画を描き始め、83歳までに県内外の建造物合わせて約350点を描いた。
会場の旧西村写真館は1921(大正10)年に写真館開業のために建てられ、1995年まで営業した。現在はイベントなどで使われており、建物内部は不定期で公開されている。小林さんは「展示に当たり、写真館にあった家具などを利用した。西村写真館の建物の雰囲気も併せて味わってほしい」と話す。
開催日は9月14日~17日、21日~24日。開館時間は11時~16時。入館無料。