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山形まなび館で山形交響楽団ミニコンサート アフィニス夏の音楽祭プレイベントで

コンクリート打ち放し教室でクラシック音楽に耳を傾ける観客

コンクリート打ち放し教室でクラシック音楽に耳を傾ける観客

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山形まなび館(山形市本町1)で7月21日、山形交響楽団の弦楽四重奏による街かどコンサートが行われた。

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 8月に開催する「アフィニス夏の音楽祭2018 山形」プレイベントとして行った同コンサート。

 山形まなび館は、1927(昭和2)年創立の山形市立第一小学校の旧校舎で、山形県初の鉄筋コンリート造校舎。2001に国の有形文化財に登録された。2010年から1階と地下1階をイベントスペースや市民の交流ルームとして開放しており、同音楽祭ではセミナー会場として使われる。

 コンサート会場となったのは、初開放となる3階で、コンクリート打ち放しの教室跡。連日の暑さの中、空調設備のない会場に、地元住民ら80人が集まり、配られた氷やうちわで涼をとりながら演奏に耳を傾けた。

 当日は、「アイネクライネナハトムジーク 第一楽章」や、映画「ニューシネマパラダイス」のテーマなどを演奏した。アンコールでは「花笠音頭」を演奏し盛り上がった。家族で訪れたという小林真由子さんは「始まる前は暑くて聴いているのも大変かと思ったが、暑さ以上の熱気あふれる演奏だった」と笑顔を見せる。

 山形交響楽団チェロ奏者の渡邊研多郎さんは「お城とか宮殿の響きに似ていて演奏していて気持ちよかった。アフィニス夏の音楽祭も盛り上がれば」と話す。

 「アフィニス夏の音楽祭2018 山形」は、8月19日~26日、文翔館(山形市旅篭町3)、山形テルサ(山形市双葉町1)などを会場に開催される。プロ演奏家のためのセミナー音楽祭で、2009年の第21回から広島と山形で交互に開催している。山形では5回目。山形で会場での開催は今回が最後となる。期間中、海外から招へいした演奏家と日本のプロ演奏家による公開セミナー、室内楽演奏会、山形交響楽団とアフィニス祝祭管弦楽団による合同オーケストラ演奏会などを行う。チケット販売など問い合わせは、「山響チケットサービス」(TEL 023-625-2204、土曜・日曜・祝日除く10時~17時)まで。

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