山形の畳店がロハスデザインアワード大賞受賞 洋室でも使える畳プロダクトで

「いぐさロール・いぐさピロー」考案者の尾形航さん

「いぐさロール・いぐさピロー」考案者の尾形航さん

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 鏡畳店(山形県寒河江市)の「いぐさロール・いぐさピロー」が6月6日、「ロハスデザインアワード2016」モノ部門の大賞を受賞した。

大賞を受賞した「いぐさロール」

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 環境に配慮し、生活に取り込める「ロハス」なプロダクツやサービスを表彰しようと、一般社団法人ロハスクラブが主催する同コンペティションは2006年から始まり今年で11回目。インターネットでの写真審査と都内での公開審査で、一般投票により受賞者を決定する。山形県勢の同賞受賞は今回が初めて。

 「いぐさロール・いぐさピロー」は、同店で職人兼プロダクトデザイナーとして働く尾形航さんが考案した商品。短く畳にならないい草を、畳表で巻くことで、洋室でも使えるプロダクトとして提案した。

 尾形さんによると、大学時代からい草の活用をテーマに研究を重ね、卒業制作でもい草を使ったプロダクトを発表したという。同社に入社後も「畳の部屋が減っている中で、いい畳に触れる機会を増やしたい」との思いから一貫したテーマで商品開発に取り組んできたという。

 尾形さんは「い草の産地である熊本県ではい草専業農家の数が激減している。新しいプロダクトを開発することで農家の収入増にも貢献したい」と話す。「毎回いい商品を扱っているこのコンペティションで評価を受けたことが本当にうれしい。い草を育てている熊本の生産農家にも明るいニュースが届けられる」と笑顔を見せる。

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