山形・でん六が栄養豊富な新商品発表 産学官連携で研究開発

新商品のピーナツ胚芽チョコ

新商品のピーナツ胚芽チョコ

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でん六(山形市清住町3)は2月25日、「ハイオレイックピーナツ胚芽」に関する共同研究の成果として「ピーナツ胚芽チョコ」を試験的に限定販売することを発表した。同研究は、同社が慶応義塾大学先端生命科学研究所・山形大学・山形県立米沢栄養大学・山形県工業技術センター庄内試験場と連携し取り組んだもの。

商品を手にする共同研究者

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 ハイオレックピーナツとは、通常のピーナツよりもオレイン酸を多く含む種類。オレイン酸は動脈硬化・高血圧・心疾患などの生活習慣病を予防・改善するとされている。同社ではピーナツ菓子の大部分に同種のピーナツを使用。製造過程で、胚芽部分を含む実のかけらが多く脱落し、未利用資源として月間700キログラム以上が排出されていた。それを有効に利用できないかと研究を始めた。

 研究チームにより、ピーナツ胚芽には健康の維持に期待される「ポリフェノール」や「アミノ酸」が、ピーナツの実の部分より豊富に含まれていることや、血中コレステロールの値や体内抗酸化機能の改善、継続的な摂取によるストレスホルモンの軽減、認知機能向上に有効であることが確認された。チョコレート菓子にしたことで胚芽による独特な食感が生まれ、「後引くうま味とビター感のある菓子となった」という。

 同社の鈴木隆一社長は、「共同研究の成果により、豆の持つ健康機能性を発信できることがうれしい。これからも研究し、お客さまの役に立てるようにしていきたい」と語る。

 価格は300円。4月~6月、事前予約による団体工場見学実施時のみ、同社蔵王の杜(もり)工場内の売店で試験販売する。

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