山形産食材を中心に使うイタリアンレストラン「Villaggio(ヴィラッジオ)」(山形市八日町1)がオープンして2カ月がたった。
店長の野村弘人さんは高知県出身。新庄市で9年間イタリアンレストランを経営した後、昨年12月に県内全域の食材が集まる山形市に拠点を移し、地元産の牛肉や野菜を使った料理を提供する同店をオープンさせた。
店名の「Villaggio」はイタリア語で「村」の意味。家庭的な和気あいあいとした雰囲気をイメージし、木をふんだんに使った落ち着きのある空間を目指した。店舗のデザイン・施工は鎌田工務店が担当した。同社が運営する鎌田壱品堂セレクトのインテリアほか、県内で活動する木工作家「TIMBER COURT」や金工作家「風遁(ふうとん)」、「工房nerori」によるオリジナル家具など、内装にはかなりこだわったという。
「自分の家に招いたお客さんにごちそうするような、アットホームな雰囲気にしたかった」と野村さん。店舗中央に広々としたカウンターを設け、いす席10席を備える。「カウンター席は窮屈と思われがちだが、一人一人のスペースを広くとり、調理場の臨場感が味わえるぜいたくな席になっている」とも。窓際にはテーブル席8席も用意する。
食材は「舟形マッシュルーム」や「最上の赤にんにく」など、前店舗から使い続けている野菜のほか、一頭買いしている山形牛の各部位を炭火料理や煮込み料理で提供する。「山形牛もも肉のわら焼きカルパッチョ」(900円)、「アサリ、ホタテ、エビと高知県四万十川の青のりの魚介ミンチラグースパゲッティーニ」(1,020円)などが人気メニューという。
ランチはaコース(=1,500円)、bコース(=1,800円)、cコース(=2,100円)、dコース(=2,400円)の4種、3種のパスタと飲み物が選べる。ディナーはアラカルトと5,000円と8,000円のおまかせコースメニューなど。
オープン以来多くの客が訪れ、現在は予約が取りにくい日もある同店。野村さんは「慌ただしく店を回していくのではなく、のんびり、ゆっくり過ごしていってほしい」と話す。
ランチタイムは11時~15時、ディナーは17時~22時。月曜定休。