山形国際ホテル(山形市香澄町3)で2月11日、山形県で初めての試みとなる「山形三十路(みそじ)式」が開催された。
当日は県内全域から今年度30歳を迎えたおよそ300人の参加者が集まった。東根市から友人と参加したという女性は「成人式のときとは違う気分。同じ30歳がこんなに集まる機会はないので、いろんな人に出会えることが楽しみ」と笑顔で話す。
山形市の佐藤孝弘市長は「第1回の開催にこれだけの人が集まったことに驚いた」と話し、「30歳を機に、山形をもう一度見つめ直し、山形のいいところを外の人に堂々と伝えられるようになってほしい」とエールを送った。
式典では厳粛な雰囲気の中、護国神社による神事や鏡開きが執り行なわれた。乾杯の後は、青春時代に流行した音楽が会場内に流れ出し、山形に縁のあるDJやアーティストによるパフォーマンスが一気に祝宴ムードを盛り上げた。
和服やドレスに身を包んだ参加者たちは、同級生との再会を懐かしんだり、ビジネスや子育てなど、30歳ならではの話に花を咲かせたりしていた。
実行委員長を務めた佐藤洋一郎さんは「約半年間の準備期間を経て無事開催することができた。参加者からもいい反応をもらうことができて、やって良かったと思った。これが5年10年と続いて、自分の子どもが三十路式に出るなんてことになればうれしい」と話す。来年はまた次の世代の実行委員が三十路式を受け継ぐという。