山形市で8月20日~27日、「アフィニス夏の音楽祭2016山形」が開催される。この音楽祭は当初、自己研さんに時間のさけないオーケストラ奏者のために企画された音楽祭。現在では山形と広島で隔年開催され、一般にも世界のトップ奏者の演奏を身近に感じてもらえるものになった。
日本のプロオーケストラ・メンバーと世界の名門オーケストラの首席奏者を主体とした一流の演奏家が集まり室内楽の名曲に取り組む。期間中、セミナーのほか、コンサート、一般向けの音楽交流プログラムを行う。
セミナーでは、小編成から合奏曲、古典から近現代までと多様な課題曲に取り組む。世界から集まった音楽家たちと活発に意見を出し合う「セミナー」の模様は一般にも公開。セミナーでつくり上げた音楽は音楽祭のフィナーレの演奏会で発表する。
音楽交流プログラムはオーケストラによる名曲コンサートや地元の演奏家との共演など、親しみのある多彩なプログラムを用意。音楽をより身近に感じ、楽しんでもらうことを目標に据える。
コンサートでは、山形交響楽団と音楽祭に参加したメンバーによる合同オーケストラを結成。音楽祭ならではの大規模で華やかな楽曲に取り組んだ「夢の競演」になるという。
山形交響楽団の専務理事、西濱秀樹さんは「山形にクラシック界のトップ奏者が集まり、その方たちがどうやって音づくりをしていくか身近で見ることができる。こうした機会は滅多に無い。クラシックに興味の無い方でも世界のトップ奏者の演奏を聴けば興味が沸くかもしれない、この機会にぜひ参加して楽しんでいただければ」と呼び掛ける。
日程や会場などはホームページで確認できる。