山形市に4月16日、食の総合店「256(二ー・ゴー・ロク)」(山形市十日町2、TEL 023-622-3240)がグランドオープンした。
「ニーゴーロク」と繰り返すテレビCMが市民の間で「一体何?」と話題を呼んでいた同店。住所の「2丁目5番6号」から「256」と名付けた。
運営は、かつて同所で造り酒屋として280年の歴史を重ねた「井筒屋」。各地の銘品を取り寄せ知人に贈っていた10代目社長の森伊兵衛さんの趣味が高じ、数年前から「食の銘品」を扱うECサイトを展開、同店オープンへとつながった。
売り場面積は約400坪、一部2階建てで、80台分の駐車場を完備する。1階には毎朝地元農家から届く新鮮な野菜をはじめ、精肉、鮮魚、酒類、総菜などのコーナーのほか、生花店やベーカリーのテナントが並ぶ。特に力を入れているという総菜コーナーでは、店内で作るできたての総菜を販売。100種類以上のレシピを展開していく予定。
一部ガラス張りになった売り場では、コーヒー豆の大型焙煎機や、生ハムをその場で切り分ける様子などを見ることができる。「ショールームのように見て楽しい売り場を目指している」と同店スタッフの熊谷真人さん。2階のレストランでは1階で販売しているワインに合わせた料理を提供している。
このほか、オリジナルの電子マネーや送迎サービスなどを展開し、山形市中心街の活性化を目指す。熊谷さんは「日々使うものから贈り物や自分へのご褒美まで、えりすぐりのおいしいものをそろえている。街のお客さまのニーズに応えていきたい」と意気込む。
営業時間は10時~20時。1月1日のみ休業。