山形県産業創造支援センターで12月15日、山形県内のデザイン性に優れた製品を選び顕彰する「山形エクセレントデザイン」の表彰式が行われた。
同コンペティションは、1997年から始まり今年で9回目。県内外のデザイナーやアートディレクター6人が審査委員となり、60社の企業から集まった88点の応募製品を審査した。
大賞は、天童市のデザイン事務所「コロン」が運営する高機能集合住宅「コロンコーポ」。最先端のエコハウスを集合住宅で実現し、コミュニティーを育む環境を提案していることが評価された。同社社長の萩原尚季さんは「外から来た自分が山形の地でデザインを学び、地元の企業や地域の仕事をさせてもらったことが、受賞のきっかけになったと思う」と振り返った。
今年から初めて審査委員長を務めた、ユニバーサルデザイン総合研究所所長の赤池学さんは「山形にあるチャーミングな資本を生かした製品が多かった」と評価。他の審査委員からも「地場を感じるものが多く、前回よりも質が上がっている」「こんなにワクワクする審査は初めて」など、コンペティション全体を評価する声が聞かれた。
会場には各部門で表彰された全15製品が展示され、授賞式後に開催された交流会では、審査員や受賞者同士が意見交換を行った。