プレスリリース

京都芸術大学と東北芸術工科大学の学生選抜展「DOUBLE ANNUAL2025【アニュラスのじゃぶじゃぶ池】」のプレビュー展を各大学で12月に開催!会期中には公開講評会も実施します

リリース発行企業:学校法人 瓜生山学園 京都芸術大学

情報提供:




学校法人瓜生山学園 京都芸術大学(京都市左京区/学長 吉川左紀子)と東北芸術工科大学(山形市上桜田/学長 中山ダイスケ) の学生選抜展「DOUBLE ANNUAL2025」を2025年2月22日(土)~3月2日(日)に国立新美術館で開催します。

それに先駆けて、京都芸術大学では2024年12月5日(木)~12月15日(日)に京都芸術大学内ギャルリ・オーブにて、東北芸術工科大学では12月10日(火)~12月20日(金)に東北芸術工科大学 THE TOPにてプレビュー展(中間発表)を実施します。また、公開講評会を両会場で行います。

プレビュー展は「DOUBLE ANNUAL」の大きな特徴の一つです。国立新美術館での展示の前段階で、キュレーターから作品や展示方法について直接指導を受け対話することで、作家がさらに改良や改善を重ねることができ、芸術教育としても非常に教育的効果の高い展覧会の構成となっています。プレビュー展を踏まえ、国立新美術館での展示をご覧いただくと、作家の軌跡や成長が感じられます。

今年度からディレクターが代わり、京都芸術大学のディレクターに、インディペンデント・キュレーターとして活躍している堤拓也氏が就任。東北芸術工科大学側のディレクターは、青森公立大学 国際芸術センター青森[ACAC] の主任学芸員である慶野結香氏が就任しました。監修は引き続き片岡真実氏が担当します。




DOUBLE ANNUAL 2025 プレビュー展(京都) 
会期:2024年12月5日(木)~12月15日(日)各日10:00~18:00 会期中無休 入場無料
場所:京都芸術大学 人間館1階 ギャルリ・オーブ(京都市左京区北白川瓜生山町2-116)
公開講評会:2024年12月13日(金)17:30開始 入場無料
公開講評会ゲスト講評者:谷澤紗和子(美術作家・京都市立芸術大学准教授)



DOUBLE ANNUAL 2025 プレビュー展(山形)
会期:2024年12月10日(火)~12月20日(金)各日9:00~17:00 日曜閉館 入場無料
場所:東北芸術工科大学 本館7F THE TOP(山形県山形市上桜田3丁目4番5号)
公開講評会:2024年12月10日(火)17:30開始 入場無料
公開講評会ゲスト講評者:青野文昭(美術家)
展覧会概要 「アニュラスのじゃぶじゃぶ池/omnium-gatherm」によせて



「DOUBLE ANNUAL」は京都芸術大学と、姉妹校である東北芸術工科大学の学内選抜展です。両校の学部生と院生を対象に、国立新美術館で展開したい作品プランを募集し、今年度は89組の応募者のなかから、ディレクターによる審査を経て11組が選ばれました。現役のキュレーター(京都芸術大学:堤拓也、東北芸術工科大学:慶野結香)から助言を受けながら作品を発展させ、アートプラクティショナー(展覧会全体をつくるために関わる人々)とも協働しながら、「アートになにができるのか」と問いかけながら展覧会をつくりあげる、実践的な芸術教育プログラムです。

今回の方向性を示すテーマおよび展覧会タイトルとして、「アニュラスのじゃぶじゃぶ池/omnium-gatherm」を設定しました。完全には対応していない日英タイトルですが、ラテン語で有機的な「輪」や「環」を示す「アニュラス」と、公園にある浅い水遊び場である「じゃぶじゃぶ池」、そして混合物、寄せ集め、まぜこぜなどを意味する「omnium-gatherm(オムニウム・ギャザラム)」は、無限の可能性にひらかれた円環状の公共空間に、様々な表現や考え方を持っている人々が集い、混ざり合いながら戯れるイメージをもって名づけられました。

京都と山形という二つの異なる地点から、広い意味での「アート」によって、いかに現代の世界や社会を見つめ、応えることができるのか。それを二校の中間地点である東京・国立新美術館において、どのように伝えることが可能なのか。分断の行方は見通せず、戦禍はひろがり続け、価値観の対立は人々の連帯を困難にしています。また、ポストパンデミック時代という言葉もすでに後退し、社会は新しいフェーズへと移行しつつあります。このグローバルな状況を踏まえつつも個人的な視座から導き出された作品は、日常を取り巻く事象に起点を置きながら、それぞれの捉える現実と熱心に向き合い、発信しようとしています。

約一年に及んだ本プロジェクトが、これからプロのアーティストをはじめ何らかの表現活動を継続していく参加学生たちにとって、いつでも立ち戻ることのできる実験場となり、ここで出会ったものごとが、尽きない創造の水源となることを願っています。
 ディレクター 堤拓也・慶野結香
出展作家
京都芸術大学
・張子宜 Chang Tzuyi(美術工芸学科 写真・映像コース)4年
・Dbl.RT FW(黄安?脈、曾旭?/Huang Anqi、Zeng Xipeng)両名とも(大学院 美術工芸領域)修士)1年
・菱木晴大 Seidai Hishiki(美術工芸学科 染織テキスタイルコース)3年
・Itsushi Group(田英凡、流夢、ウィハンコ・ニコラス・ポール/Tian Yingfan、rumu、Wijango Nicholas Paul)(大学院 グローバル・ゼミ(修士 1年)2名、(修士 2年)1名)
・小坂美鈴 Misuzu Kosaka(大学院 芸術専攻 美術工芸領域 染織テキスタイル)修士2年
・ヴィオラ・ニコラス Viola Niklas(大学院 芸術専攻 美術工芸領域 写真・映像)修士 1年
東北芸術工科大学
・栗原巳侑 Miu Kurihara(大学院 芸術文化専攻 複合芸術領域)修士2年
・Modern Angels(榮村莉玖、荒井佳能、早坂至温/Riku Eimura、Yoshitaka Arai、Shion Hayasaka)(美術科 洋画コース(3年)2名、彫刻コース(4年)1名)
・篠優輝 Shino Yuki(大学院 芸術文化専攻 絵画領域)修士1年
・鈴木藤成 Tosei Suzuki(大学院 芸術文化専攻 複合芸術領域)修士2年
・Yatsude Jun(美術科 洋画コース)3年
アート・プラクティショナー
京都芸術大学
・郭?娘珂 Guo Weike(大学院 芸術専攻 情報デザイン・プロダクトデザイン領域)修士 1年
・鬼頭由衣 Yui Kito(アートプロデュースコース学科)3年生
・永山可奈子 Kanako Nagayama(大学院 グローバル・ゼミ)修士1年
東北芸術工科大学
・松本妃加 Himeka Matsumoto(文化財保存修復学科)3年生
・佐藤弘花 Hiroka Sato(大学院 芸術文化専攻 保存修復領域)修士2年
・佐藤彩衣 Sae Sato(工芸デザイン学科)2年生
・横田絢女 Ayame Yokota(グラフィックデザイン学科)3年生

アート・プラクティショナーとは
美術展をつくる一連のプロセスの一部を担うスタッフ。作家と深く関わり、展覧会ができるまでの活動を記録し、テクストを書き、広く世界に届けていくこと等を行います。昨年の「DOUBLE ANNUAL 2024」では、アート・メディエーター(マネジメント班/パブリシティ班)と呼ばれていた役割が、今年度から志望者の得意分野や専門分野を考慮した実務者として、「アートプラクティショナー」へとアップデートされました。
DOUBLE ANNUAL とは
「DOUBLE ANNUAL」は京都芸術大学ならびに東北芸術工科大学の全学部生と院生を対象とした学生選抜展です。京都芸術大学は2017年度より、学生選抜展に第一線で活躍するキュレーターを招聘し、キュレーターの提示したテーマに応答する形で、キュレーターから制作指導を受けながら展覧会をつくり上げる実践的な芸術教育プログラムに挑戦してきました。昨年より姉妹校である東北芸術工科大学からも学生選抜を行うプロジェクトへと発展させ、京都と山形という二つの異なる地点から、芸術教育のあり方を問い直し「アートになにができるのか」問いかけています。
そして「DOUBLE ANNUAL」の大きな特徴の一つは、国立新美術館での展覧会前に両大学それぞれでプレビュー展(中間発表)の機会を約2か月前に設けていること。国立新美術館での展示の前段階で、キュレーターから作品や展示方法について直接指導を受け対話することで、作家がさらに改良や改善を重ねることができ、芸術教育としても非常に教育的効果の高い展覧会の構成となっています。


photo: Kai Maetani
ディレクター(京都芸術大学 担当):堤拓也 Takuya Tsutsumi2019年アダム・ミツキエヴィチ大学大学院カルチュラル・スタディーズ専攻修了。展覧会という限定された空間の立ち上げや印刷物の発行を目的としつつも、アーティストとの関わり方に制約を設けず、自身の役割の変容も含めた有機的な実践を行う。2018年より滋賀県にある共同スタジオ・山中suplexプログラムディレクター。





ディレクター(東北芸術工科大学 担当):慶野結香 Yuka Keino東京大学大学院学際情報学府修士課程修了。秋田公立美術大学、サモア国立博物館(Museum of Samoa)での勤務を経て、青森公立大学 国際芸術センター青森 [ACAC] 主任学芸員。キュレーションの方法論として、滞在制作およびAIRに関心を持つ。アジア・パシフィック地域における、布をはじめとした文化のリサーチを行いながら、アーティストと協働し近現代史を再考する企画を多く手がける。




写真:伊藤彰紀
監修:片岡真実 Kataoka Mami森美術館館長、国立アートリサーチセンター長、京都芸術大学大学院客員教授。2017-2019年度KUA ANNUALディレクター。芸術監督として、第9回光州ビエンナーレ(2012年、共同監督)、第21回シドニー・ビエンナーレ(2018年)、国際芸術祭「あいち2022」なども兼務。




京都芸術大学 https://www.kyoto-art.ac.jp/
京都芸術大学は、10学科24コースからなる国内最大規模の総合芸術大学です。芸術を通して社会で必要な力を育成しています。芸術を学んだ学生が社会を変える「藝術立国」を教育目標に掲げ、通学課程では特に“社会と芸術”の関わりを重視した芸術教育を推進。企業や自治体などが抱える課題を、学生たちがアート・デザインの力で解決する「社会実装プロジェクト」が年間100件以上あります。学科を超えたグループワークや実際の仕事を通して、社会性を備えた表現者を育成しています。
住所:〒606-8271 京都府京都市左京区北白川瓜生山町2-116
学科編成:10学科24コース(美術工芸学科、キャラクターデザイン学科、情報デザイン学科、プロダクトデザイン学科、空間演出デザイン学科、環境デザイン学科、映画学科、舞台芸術学科、文芸表現学科、こども芸術学科)
在籍者数:4,114名(芸術学部 正科生、2024年5月現在)

東北芸術工科大学 https://www.tuad.ac.jp/
東北芸術工科大学は、「芸術的創造と良心による科学技術の運用により、新しい世界観の確立を目指す」 ことを建学の理念とし、全国発の公設民営大学として山形県山形市に設立された。芸術学部とデザイン工学部の2学部から成り、大学院生を含め約2,400名の学生が在籍する。実社会で活躍できる人材を輩出すべく、地域社会との連携を重視し、徹底した実学教育を展開していることが特長。2022年に開学30年を迎え、卒業生は延べ12,000人を超える。
住所:〒990-9530 山形県山形市上桜田3丁目4番5号
学科編成:芸術学部(文化財保存修復学科、歴史遺産学科、美術科、文芸学科、工芸デザイン学科)、デザイン工学部(プロダクトデザイン学科、建築・環境デザイン学科・グラフィックデザイン学科・映像学科・企画構想学科・コミュニティデザイン学科)
在籍者数:2,444名(学部生、2024年5月現在)

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