
一般社団法人HAKUTAI(山形市)が2月20日、サクランボの剪定(せんてい)枝を活用したアップサイクル事業の一環として、天童市の「王将果樹園」(天童市川原子)で剪定枝の回収作業を行った。
山形県の「やまがたフルーツ150周年」企画の一環で、活動に賛同するJR東日本山形統括センター社員9人が参加した。時折激しい雪が舞う中、参加者は王将果樹園専務の矢萩洋美さんから剪定作業の意義や剪定のポイントについて説明を受けた後、発芽した芽を適切な量に調整する「芽かき」作業に取り組んだ。
続いて、事前に剪定されていた枝を回収。果樹園の敷地面積は約1ヘクタールに及び、参加者は協力して作業を進めた。
矢萩さんは「この活動を通じて、サクランボ栽培の難しさや大変さを知ってもらえればうれしい。捨てる予定だった枝に新たな価値を見いだす素晴らしい活動なので、今後も協力していきたい」と話す。
JR東日本山形統括センターの三浦真さんは「このアップサイクルの取り組みが山形の新たな産業として成長していけるように、当社もさまざまな形でプロジェクトに関わっていきたい」と語る。
回収した剪定枝は、県内のものづくり企業と協力し製品にして販売する予定。