山形県議会が9月2日、「生徒・学生と県議会議員との意見交換会」を山形大学小白川キャンパス(山形市小白川町1)で行った。
山形県議会では、2015(平成27)年6月の公職選挙法改正による選挙年齢の引き下げを機に、2016(平成28)年から山形県内の高校や大学などに通う生徒や学生との意見交換会を行っている。この日は、山形大学人文社会科学部の3、4年生10人が参加し、県議会議員5人と意見交換した。
意見交換は、学生から事前に集めた「コロナ禍後の観光業のあり方」「豪雨などの災害対策の現状と今後」「県立図書館の『今』と『これから』」の3テーマで行った。公立図書館については、「図書館に限らず、カフェなどに図書室を併設し、町全体が図書館になるような取り組みはどうか」や「公立の図書館は、行政とのつながりを生かして、行政の情報を調べやすい場所、生活の困り事を改善できるような情報が集まる場所になってほしい」などの意見が挙げられた。
3年の今悠人さんは「県議会議員と話すのは初めて。県政を担う人たちと意見交換をすることで、山形県への興味が深まるきっかけになった。災害対策について、ハード面でもソフト面でも、さまざまな取り組みをしていることを具体的に聞けてよかった」と話す。
3年の鈴木啓太さんは「今日の意見交換会を通して、災害対策の取り組みについて知ったが、市民が能動的に情報を取りにいかないと活用できない。自分も住んでいる場所の防災マップを確認するなどしていきたい」と話す。