山形県立図書館(山形市緑町1)で4月30日、小学生向けイベント「【Let's理科読】空気のふしぎ」が行われた。
実験を説明する「理科読マイスター養成講座」2021年度受講生
「理科読」は、実験などによる体験と本の読み聞かせや読書を結びつけたサイエンスコミュニケーションの手法。昨年10月から、同館、山形大学理学部、科学の楽しさを伝えることを目的に身近な材料でできる実験の開発や発信などを行っているNPO法人「ガリレオ工房」(東京都)の3団体が連携して「理科読マイスター養成講座」を開講している。
当日は、2021年度の講座受講生らが講師を務めた。絵本の読み聞かせや、ストローと発泡スチロールを使ったウキ玉作り、段ボールやビニールプールで作った空気砲で威力を比較する実験などを行った。
同NPO理事の土井美香子さんは「山形は、山形駅前に科学館があり、科学への関心が高い子どもが多い。今日も参加者の皆さんに楽しんでいただけてよかった。マイスター養成講座の受講生には、それぞれ住んでいる地域などで今後も活躍してほしい」と話す。
山形市から参加した小学5年生の山下大樹さんは「理科が好きなので参加した。ぶどうジュースとストローで温度計を作ったが、簡単な仕組みでぶどうジュースが上下するのが不思議だった。今日の実験は家でもやってみたい」と笑顔を見せる。
3団体では現在、「理科読マイスター養成講座」2022年度受講生を募集している。問い合わせは山形大学(TEL 023-628-4506)まで。