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山形のヤマネ研究会がカードゲーム開発 希望者に無償配布も

完成したカードゲーム「YAMA-MONOコネクション」

完成したカードゲーム「YAMA-MONOコネクション」

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 「やまがたヤマネ研究会」が8月30日、山形県内に生息する野生動物を学べるカードゲーム「YAMA-MONOコネクション」を開発した。

「やまがたヤマネ研究会」代表の中村夢奈さん

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 中村夢奈さんが山形大学大学院在学中の2007(平成19)年に設立した同研究会は、野生動物の調査研究を通じ環境教育イベント開催などの活動を行っている。

 中村さんは「山形の野生動物についてたくさんの人に知ってもらう方法を考えていた。活動をしていく中で、里山に生息する生物のつながりや食物連鎖を学べるカードゲームと出合い、山形をフィールドにしたゲームにすることで気軽に学んでもらえるのではと思い昨年からゲーム開発を始めた」と話す。

 同ゲームは、植物20枚、哺乳類14枚、両生類8枚など計80枚の「イキモノカード」、災害や環境異変などが描かれた9枚の「環境カード」、山形の生き物と関わる専門家や施設を書いた9枚の「YAMA-MONOカード」など、全100枚のカードで構成する。プレーヤーは、山札から6枚ずつカードを引き、手元のカードを組み合わせて生き物にとって良い環境を整え、ポイントを競う。

 中村さんは「試作品はカードが130枚あり、分かりにくいなどの課題があったが、専門家と検討を重ね内容を厳選しデザインも改良することで分かりやすくなった。カードをフォルダにまとめれば、図鑑にもなる」と話す。「使用している生き物の写真も、写真家や研究者から提供いただきグレードアップした。ホームページでは、山形城北高校放送部が制作したPR動画を公開している。たくさんの方に関わっていただき完成した」とも。

 教育機関や団体、施設向けに100セット、個人向けに50セットを無償配布する。申し込みは、同団体のホームページで受け付ける。

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