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山形市のNPO法人がオリジナルサラミ 自家栽培唐辛子使用の辛口

「感涙のやまんばブタサラミ」をアピールする「みちのく屋台こんにゃく道場」の白谷亮さんと設楽龍矢さん

「感涙のやまんばブタサラミ」をアピールする「みちのく屋台こんにゃく道場」の白谷亮さんと設楽龍矢さん

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 NPO法人山形自立支援創造事業舎が運営する指定障がい福祉サービス事業所「みちのく屋台こんにゃく道場」(山形市末広町2、TEL 023-673-9494)が8月20日、自家栽培の唐辛子を使用した「感涙のやまんばブタサラミ」を発売した。

「感涙のやまんばブタサラミ」と3種類の唐辛子

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 同法人は、障がい者の就労継続支援B型事業所として2007(平成19)年12月に開所し、スーパーの駐車場やイベントでの玉こんにゃくの移動販売などを行ってきた。

 唐辛子の栽培は約10年前からスタートした。当初は、赤唐辛子と青唐辛子の2種類を栽培していたが、2018(平成30)年からは黄色い実が特徴の「黄金唐辛子」も栽培している。これまでに、それぞれの唐辛子を使用した一味唐辛子をはじめ、ゆずこしょうやせんべい、ラスクなどに加工し販売した。今月からは山形県内のスーパー「ヤマザワ」で、生と乾燥の唐辛子の販売も開始する。

 代表の齋藤淳さんは「赤は辛さの中にまろやかさがあり、青は清涼感、黄色はパンチのある辛味が特徴。以前は、私たちに対して玉こんにゃくのイメージを持たれている人が多かったが、最近では『唐辛子屋さん』と声をかけてもらうことも増えてきた」と話す。

 今回発売したサラミは、食肉加工製品の製造と販売を行う「宮内ハム」(南陽市)と共同開発し、山形県産の豚肉を使用した。一味唐辛子では乾燥唐辛子を3ミリメートルに粉砕して使用しているのに対し、サラミでは「かんだときに香りが口の中に広がるように」と粗めの6ミリメートルに粉砕し、3種類をブレンドして混ぜ込んでいる。

 齋藤さんは「ブレンドしたことで、それぞれの魅力が引き立った。新型コロナウイルスの影響で、自宅で晩酌する人も増えたと思うので、山形県産にこだわったサラミを楽しんでもらいたい。イベントが減り移動販売の売り上げが減少しているが、オリジナル商品の開発をし、事業所の利用者の主体的な就労につながるように、市場価値を高めていきたい」と話す。

 価格は1袋65グラム入り=378円。山形県内のスーパー「ヤマザワ」、山形まるごと館 紅の蔵(山形市十日町2)の「おみやげ処 あがらっしゃい」、「サンピュア」(天童市鍬ノ町2)などで販売する。

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