中山町地域おこし協力隊・伊藤一之さんが毎週金曜、ラジオ番組「みらくるラジオなかやま」を配信している。
伊藤さんは山形市出身。昨年2月に同町に地域おこし協力隊として着任し、観光資源の掘り起こしや商品開発を行っている。
伊藤さんは「昨年、観光庁の事業に参加したことをきっかけに、地域活動をしている団体同士の関係性をより高めることを目的として今年3月に発足した任意団体『みらくるなかやまネットワーク』の結成に関わった。ラジオ配信はその取り組みの一つで、町内で行われている活動の見える化をすることで、町内外へ町の魅力を発信するとともに、町内の連携も密にできればと思いスタートした」と説明する。
配信は5月21日からユーチューブチャンネル「みらくるラジオなかやま」でスタート。伊藤さんは「穂積繊維工業(中山町)社屋内のユルリハナスタジオから配信している。コロナ禍で新たなコミュニティーのあり方を考える中で、毎週、町内の同じ場所から配信することが大切だと考えている」と話す。同町内で地域活動をしている人や飲食店の店主などをゲストに招き、これまでに生放送を13回行ったほか、特別放送として同町出身の落語家・春風亭昇りんさんへのインタビューも配信した。
伊藤さんは「番組へのコメントは、ほかのユーチューブチャンネルよりも比較的高齢な人が多く、幅広い年代の方に見てもらえていると実感している」と話す。「生放送終了後のアーカイブ配信の再生回数も着実に伸びている。メディアとしての信用を高めていき、後継者も育てていきたい。ゆくゆくは、町外の方が持つ中山町の印象を変えていければ」とも。
配信は毎週金曜19時から19時30分。過去の放送も同じチャンネルで視聴できる。