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山形・文房具愛好家が和紙作りを体験 地元産のコウゾを使い

山形文房具会の活動の様子

山形文房具会の活動の様子

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 長屋門ギャラリー(上山市十日町2)などを会場に7月11日、山形県在住の文房具愛好家で構成される「山形文房具会」が、地元のコウゾを使った和紙作りの体験を行った。

和紙の原料となるコウゾの加工を体験する山形文房具会のメンバー

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 山形文房具会は、上山市在住の土屋稚さんを中心に2019年9月に発足。メンバーは山形県在住の文房具愛好家で構成され、現在は45人が会員として活動をしている。2020年2月に八文字屋本店(山形市)で第1回ミーティングを行い、以降は新型コロナウイルスの影響によりオンラインミーティングで活動してきた。

 この日は1年5カ月ぶりに対面でミーティングが行われ約10人が参加。お気に入りのペンケースや、コレクションしているインクやマスキングテープを紹介し合ったほか、地元和紙再興の活動を続ける金原武志さんをゲストに招き、和紙作りの体験も行った。

 金原さんは、上山市高松地区や山形市中心市街地に生息しているコウゾを使った和紙作りを進めている。金原さんは「地元のコウゾを使った和紙作りは、江戸時代に行われていたといわれている。後継者不足などで途絶えてしまったが、代々受け継がれてきた文化を後世に伝えたいと思い活動を始めた」と説明する。

 山形文房具会のメンバーは、コウゾをむき和紙作りに使う内皮と外皮に分解する作業を体験した。土屋さんは「文房具好きが集まっているので、紙に興味のある人も多いが、材料や作り方を知る機会は少ないので、体験会を行った」と話す。

 米沢市から参加した会員の女性は「コウゾの皮をはぐところが難しかった。細かい作業も多く大変だったが、日頃、何気なく使っていた和紙に対して、今まで以上に愛着が湧いた」と笑顔を見せる。金原さんは「かみのやま和紙と最上和紙について知ってもらえる機会になり、よかった。今後も少しずつ認知度を高めていければ」と笑顔を見せる。

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