色鉛筆画家の音海はるさんの個展が7月10日、寒河江市美術館(寒河江市本町2)で始まった。
音海さんは山形県出身で、現在は東北生活文化大学(宮城県仙台市)の3年生。高校2年生のときに友人の影響で色鉛筆画を始め、以降、独学を重ねている。写真のように繊細なタッチの作品がSNSで話題になり、ツイッターに投稿した作品が16万以上のファボ(いいね)を集めるなど話題になった。
音海さんは「作品を誰かに見て欲しくてSNSへの投稿を始めた。ネット上だとサイズ感や色鉛筆の質感が伝わりにくいので、この機会に直接見てもらえれば」と話す。今回行われている「音海はる展」は、山形県内では初めて開催する個展。猫やトラをモデルにした作品8点を展示し、音海さんが使用している画材を紹介するほか制作の様子を撮影した動画の上映も行う。
寒河江市美術館専門員の白田歩香さんは「館内には遊び場があり、来館した子どもの往来もある。子どもたちにも身近な画材・色鉛筆のすごさを知ってほしい」と期待する。音海さんは「色鉛筆は誰もが使ったことがある画材だと思う。今回の展示を通して、色鉛筆で描く楽しさを伝えたい」と笑顔を見せる。
初日に天童市から家族で訪れた女性は「娘がもらってきたチラシで個展の開催を知ったが、音海さんのことはテレビで知っていて興味もあった。猫の毛の質感や、目の色合いが素晴らしい。直接見ても写真のようにリアルで素敵な作品ばかり」と感激する様子を見せていた。
開催時間は10時~19時。入場無料。7月25日まで。