山形駅前の老舗食器店「せと藤」(山形市諏訪町1、TEL 023-624-0923)が7月1日、新事業「Cook & Coordinate CO-CO(ココ)」をスタートさせる。
新事業は、コロナ禍の影響で外食の機会が減っている人のために、シェフを自宅などに派遣し、プライベートな空間で食事を提供するサービス。食器店の強みを生かし、食空間コーディネーターの民間資格を持つスタッフが、料理に合わせた食器を選び、貸し出も行う。
同店の齋藤雅樹社長は「コロナ禍の影響で、一般のお客さまは外食に行く機会が減り、飲食店はお客さまに来てもらうことが困難になった。『おいしい料理を食べたい・提供したい』という気持ちはあるのに、それがなかなかかなわない両者を、うまくマッチングさせたいと考えた」と話す。
提供するプランは、自宅や指定の場所にシェフと食空間コーディネーターを派遣する「ビジットプラン」(ランチ4人24,000円~)、同店の飲食スペース「メサラ」を貸切りランチを楽しむ「メサラプラン」(2時間4,000円~)、客の要望に合わせた食器を貸し出す「コーディネートレンタルプラン」(4人分4,000円~)の3つのを用意。料理は、フレンチ・中華・和食(寿司)から選ぶことができる。
6月30日に市内で開催した同サービスのデモンストレーションでは、住宅のキッチンを利用し、その場でシェフがコース料理を作り、レンタル食器に盛り付けた。
コース料理を堪能した参加者は「なかなか外食ができない状況なので、友達や家族と利用したいサービスだと思った。ホームパーティーは通常、ホスト(家主)が忙しくなってしまうが、こういうサービスだとホストもゆっくり食事が楽しめるのでうれしい」と笑顔を見せた。
齋藤社長は「コロナが落ち着いた後も、小さな子供がいる人や、外出がなかなかできない年配の人など、幅広い層に利用してもらえるような新しい会食の『かたち』として確立させていきたい」と意気込む。
サービスの利用には、事前予約が必要。問い合わせ・申し込みは「せと藤」まで。