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山形の地酒で復興応援-「しずくプロジェクト」第11弾が販売開始

今年で第11弾となる「しずくプロジェクト」のオリジナル地酒

今年で第11弾となる「しずくプロジェクト」のオリジナル地酒

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 山形の地酒で東日本大震災の被災地を支援しようと始まった「しずくプロジェクト」のオリジナル地酒第11弾が3月11日、発売される。

しずくプロジェクトのロゴが入ったのぼり旗が目印

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 酒店「お酒マルシェとうかい」のオーナー東海林由子さん発案の下、2011年6月から始動した同プロジェクト。震災直後のボランティア活動や募金がマスコミで大きく取り上げられる中、「自分も被災地のために何かしたい」と思いながらも、毎日物資を求めて訪れる客のために1日も店を休むことができなかったという東海林さん。さまざまな方面からの募金の呼び掛けを負担に感じているという客の声もあり、「現地に行けなくてもできる、負担にならず長続きする支援を」と考えたのがプロジェクト始動のきっかけだった。

 東海林さんの呼び掛けに賛同した山形県酒類卸が代表窓口となり、11月にワインを、3月11日には日本酒を毎年数量限定で販売。ワインはタケダワイナリー(上山市)、日本酒は新藤酒造店(米沢市)が同プロジェクトのためのオリジナル商品を提供する。売上金の一部(1本につき30円)を「やまがた気仙沼会」へ寄付し、奨学金として気仙沼の子どもたちに贈るという。

 今回で第11弾となるオリジナル地酒は、酒販店や飲食店関係者、約20人が試飲して選んだ「出羽燦々(でわさんさん) 無濾過(ろか)吟醸」限定700本。震災で多くの人が流した涙の「しずく」と、それに寄り添うお酒の「しずく」をモチーフにした同プロジェクトのロゴマークのぼりが掲げられた酒販店や飲食店で購入できる。販売店は同プロジェクトホームページにも記載している。

 「お酒好きの人が買って飲んで、気付いたら募金していたというのが理想。おかげさまで毎年用意した数百本は完売している。今年も普通においしいお酒を選ぶように、お酒好きの方に手に取ってもらえる仕上がり」と話す東海林さん。酒好きのための無理のない支援として、小さな「しずく」の輪を今年も被災地へと届ける。

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