劇団「ファットマンズクラブ」の第1回本公演「青木さん家の奥さん」が12月26日、山形市民会館小ホール(山形市香澄町2)で行われる。
同劇団は山形県立山形東高校演劇部の2002(平成14)年~2005(平成17)年の卒業生と、当時の顧問の土田真一さんを中心に結成。2019年6月に行われた「第1回 山形ワンコイン演劇祭」で旗揚げした。
結成の経緯について土田さんは「劇団のメンバーらとは、高校を卒業した後も後輩の応援に来てくれたり、集まって食事をしたりと交流が続いていた。私の定年を機に、また一緒に活動をしようと盛り上がり結成に至った」と説明する。
今回、上演される「青木さん家の奥さん」は、クリーニング店で働き始めた少女と3人の女性先輩店員らが、素敵な男性「青木さん」の家への配達を巡り巻き起こるドタバタ劇。3人の先輩店員は男性キャストが女性に扮(ふん)して演じる。
土田さんは「ただただ面白いことをやりたくてこの作品を選んだ。不要不急な舞台だと思うが、だからこそ今やることに意味があるのではないかと思う。キャスト一人一人が、生き生きとやりたいことを全力でしているので、それを見て楽しんでいただければ」と話す。
第1回本公演は当初、3月15日に行われる予定だったが、新型コロナウイルスの影響で延期した。今回は、インターネットによる完全事前予約制にし、当日は座席の間隔を空け、会場内に消毒用アルコールを設置するなどの感染対策を行い開催する。
団員の小関健人さんは「ここ数年、山形では新たな劇団が結成されたり、演劇のイベントが行われたりするなど少しずつ盛り上がってきている。私たちは、メインストリームではなく異色な劇団だと思うが、山形の演劇業界に幅を持たせられればと思う。他団体にも負けないように自分たちも活動していき、文化的な側面で山形に貢献していければ」と意気込む。
2回公演で開演は14時と18時(開場は開演30分前)。入場料は500円。問い合わせはメールかファットマンズクラブのツイッターまで。