「浮世絵は江戸のファッション誌」が11月7日、広重美術館(天童市鎌田本町1、TEL 023-654-6555)で始まる。
江戸時代後期に活躍し、天童藩(現在の天童市)の藩士や藩医らと交遊があった浮世絵師・歌川広重による作品を集め、1997(平成9)年に天童温泉街に開館した同館。襲名した2~5代目の作品も含め約1500点を収蔵し、月毎にテーマを替え展示している。
同イベントでは、江戸時代の浮世絵を「当時のトレンドを伝えるファッション誌」と位置付け、漫画やアニメで人気の「鬼滅の刃」を機に注目を集める「市松」などの日本の伝統模様を軸に、浮世絵と実際の着物を織り混ぜて展示する。共催は呉服店の布施弥七京染店(山形市)。
梅澤美穂副館長は「布施弥七京染店さんからお声掛けをいただき実現した。浮世絵と着物という異なるフィールドのものを掛け合わせることで相乗効果を期待している。着物や伝統模様を生活に取り入れるきっかけにしていただければ」と話す。
開催期間中は伝統模様のスタンプを使ったワークショップ「日本伝統模様でマイバッグをつくろう」が行われるほか、21日には梅澤副館長と布施弥七京染店の布施将英専務によるギャラリートークを予定している。
開催時間は9時~17時(入館受付は16時30分まで)。火曜休館。入館料は、通常は大人=600円、大学・高校生=400円、小学・中学生=300円だが、同イベント開催期間中は山形県の「文化芸術の秋キャンペーン」などを実施しているため、大人=350円、大学生以下無料。11月23日まで。