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山形・高橋型精がマスク開発 加工技術生かし口元の空間を確保

高橋型精の高橋社長と山口さん

高橋型精の高橋社長と山口さん

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 高橋型精(山形市蔵王松ヶ丘1、TEL 023-695-3311)が8月22日、「息苦しくない抗菌マスク」の販売を始めた。

「息苦しくない抗菌マスク」

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 1943(昭和18)年に創業し、光学フィルムなどを刃物で切り取る精密刃型などを製造する同社。2019年には型を製造する技術を生かし、大腸がんの検査などに使う紙製の採便シート「楽流カップ」を開発し、国内外で販売している。

 新型コロナウイルスの感染拡大を受けマスクの開発・製造にも着手。「楽流カップ」の技術を応用した「話しやすい抗菌マスク」を製造し、山形県に寄贈したほか、7月からは同社のオンラインストアで販売している。

 同製品は、広げると前に突き出るように大きな弧を描く設計にしているほか、鼻に当たる部分にはワイヤを入れずに折り加工を施していることなどが特徴。型の製造から加工まで一貫して社内で行っている。同社の山口勝幸さんは「従来のマスクよりも口元の空間にゆとりができ話しやすくなるため、合唱団の方や話す機会が多い学校の先生らに好評いただいている」と話す。

 新開発した「息苦しくない抗菌マスク」は、前商品の技術に加え、通気性の良い不織布を三層構造にして息苦しさを軽減したという。高橋光広社長は「販売開始以来、徐々に注文をいただいている。今後も社会のニーズに合わせた製品を開発していきたい」と話す。

 価格は60枚セット=4,620円(送料別)。同社のオンラインストア「マスク嫌いの社長が考えた抗菌マスクのお店」で販売する。

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