山形大学の学生らが主体となり「ウイルス クリーン推進委員会」を立ち上げ、同大学医学部の専門家による監修の下、ウイルス感染対策ガイドラインを作成した。
同委員会は新型コロナウイルスの影響で停滞した外食産業の再活性化への貢献を目的として5月9日に結成。メンバーは山形大学、東北芸術工科大学の学生らで構成され、山形大学の城戸淳二教授らがアドバイザーとして参加する。
委員会の共同代表で山形大学2年の柏谷雄斗さんは「県外から進学のために山形に引っ越したが、とても食文化に恵まれた土地だと感じている。その山形の魅力を維持するために学生目線で何かできることがないかと考えていたところ、城戸教授も同様のことを考えており委員会の立ち上げに至った」と話す。
店舗の推薦に伴うガイドラインは、客側と店舗側の双方の視点や営業形態に合わせ検討を重ね、山形大学医学部付属病院の森兼啓太教授の監修を受け作成した。従業員の毎日の体調管理の記録、備品消毒の徹底など必須項目24項と、推奨項目10項が設けられる。
委員会の推薦店舗はホームページやSNSで紹介し、東北芸術工科大学の学生がデザインした推薦店を示すステッカーや、店内掲示用の啓発ポスターなどを提供する。
柏谷さんは「学生目線で親しみやすい啓発活動ができれば。年内で県内100店舗の推薦が目標。学生間のネットワークを用いて他県でも本制度の活用を促し、山形から全国規模へ拡大することも視野に入れている」と話す。
委員会が推薦する店舗は、6月22日より順次ホームページで公開する。認証を希望する店舗も受け付ける。