「第72回 山形市成人の祝賀式」が1月12日、山形市総合スポーツセンター(山形市落合町)で行われた。
山形市の「成人の祝賀式」は、市内の新成人を募り組織する実行委員会が企画・運営を行っている。今年は9人の新成人が実行委員となり、「今という一瞬一瞬を大切にして、これからの人生に希望を持ち歩んでいきたい」という思いを込めた「シャッター ~フィルムに残そう新しい人生~」をテーマに開催された。
式典では、山形市長と山形市議会議長が祝辞を述べたほか、月かげ幼稚園の年長組園児らによるNHK2020応援ソング「パプリカ」のダンスパフォーマンスや、山形市立第三小学校の4年生による新成人に向けたメッセージと手話を交えた合唱曲「BELIEVE」が披露された。式典終盤には、新成人らが中学時代にお世話になった恩師、約30人が登壇。新成人を激励し、全員でGReeeeNの「遥(はる)か」を歌った。
会場外は、旧友との再会を喜び近況報告し合うグループや、振る舞われたつきたての餅や玉こんにゃくを頬張る人、毎年恒例となっている地元タウン情報誌の成人式スナップに参加する人などでにぎわいを見せた。
新成人となった山形市在住の小笠原彩さんは「見た目がすてきな、中身のある大人になりたい」と笑顔で話す。米沢市から参加した土田輝さんは「学生服でしか会ってこなかった友人らとスーツ姿で会うと新鮮だった。日々後悔しないように生活していきたい」と抱負を話す。
車いす席で参加した山形市在住の堀井渚沙さんの母・充代さんは「娘は障がいを抱えて生まれてきたが、たくさんの人に支えられ無事に成人を迎えることができうれしい。車いすでの出席だったが市役所に事前に連絡相談し対応いただき、スムーズに参加できた」と喜ぶ。
本年度、新成人となったのは1999(平成11)年4月2日~2000(平成12)年4月1日生まれで、山形市の発表によると、昨年に比べ40人多い2586人(男性=1297人、女性=1289人)。