走りながら地域の防犯パトロールを行う市民団体「パトラン山形」が12月22日、山形駅や山形市七日町周辺でサンタクロースの格好に扮(ふん)してパトロール活動を行った。
パトランは2013(平成25)年1月に福岡県宗像市でスタートした活動で、ランニング愛好家らを中心に、走りながら地域の防犯活動などに取り組むもの。パトラン山形は2018(平成30)年7月15日に東北で初めて結成した。パトラン山形代表の佐々木謙介さんは「個人では4年前から活動をしてきたが、仲間も増えチームを結成した。現在は県内35市町村のうち、17市町村に住む計60人以上のメンバーが活動を行っている」と話す。
活動は個々人での夜間や下校時間のパトロールのほか、山形市、天童市、南陽市、米沢市、鶴岡市ではメンバーが集まり合同パトランを実施している。佐々木さんは「置賜と庄内では警察と連携して、夜間の外出をしている方に夜光反射タスキの配布も行っている。地域の交通安全にも協力できれば」と話す。
山形市でのサンタ姿のパトランは、チームとしては昨年に続き2回目でメンバー12人が参加した。霞城公園をスタートした後、山形駅前、十日町、七日町をパトロールしながら、メンバーが準備したお菓子を子どもらに配布した。パトロール中に見つけた道路の破損箇所をスマートフォンで撮影し警察に報告する一幕もあった。
佐々木さんは「パトラン山形は、合同パトランの実績が発祥の福岡に次ぎ第2位と活動が活発。パトランのメンバーは全国的にも増えてきているが、ランニングが趣味ではない方の参加も多くなっている。地域の防犯に興味のある方には、気軽に参加してほしい」と呼び掛ける。