JR北山形駅前広場(山形市宮町1)で12月16日、小便小僧の衣替えが行われる。
衣替えは、駅近隣にあった山形女子専門学校の生徒が、裸で雪の中にたたずんでいた小便小僧を見て寒そうに思い、赤いマントを着せたのが始まり。1957(昭和32)年から行われ、2015(平成27)年に同校が閉校した後は、NPO団体「ぷらっとほーむ」が引き継いだ。
引き継ぎ後は、毎年6月と12月に年2回のペースで衣替えが行われてきたが、同団体が今年3月に解散。今回からは、「ぷらっとほーむ」の後継団体であるフリースペース「ぷらいず」(山形市銅町1)が担当する。ぷらいずの共同代表・佐藤茜さんは「引き継ぎなどの関係で、衣替えは昨年6月以来の1年6カ月ぶりとなる。これまで衣装製作に携わってきた先輩方の力を借りながら進めている」と話す。
小便小僧の衣装には、話題の人物などを取り上げる。昨年の衣替えでは紅花染めの生地を使い作った米大リーグ・大谷翔平選手のユニホームを着用した。蔵王温泉のゆるキャラ「じゅっきーくん」や、ドラえもんなどのキャラクターに扮(ふん)したこともあり、これまでに200種類以上の衣装が作られた。
佐藤さんは「今年は世界に羽ばたくスポーツ選手ということで、米プロバスケットボールの八村塁選手をモチーフにし、試合中のユニホームだけでなくパーカも製作した。たくさんの方に見ていただきたい」と話す。
衣替えは14時から行われる。