山形の秋の風物詩「日本一の芋煮会フェスティバル」が、山形市の馬見ヶ崎河川敷で開催された。
31回目を迎えた同イベント。昨年、新調した6.5メートルの大鍋「3代目鍋太郎」で、里芋4トン、牛肉1.4トン、ネギ5000本、コンニャク5500枚、しょうゆ820リットル、山形の地酒90升、砂糖200キログラム、山形の水6トンを使い、例年よりも5000食多い3万5000食を調理した。
完成した芋煮は、可動部分の潤滑油を全て洗い落とし、代わりにバターやマーガリンなどを使用した新品のショベルカーですくい、鍋に小分けされ提供された。会場には山形県内外から多くの来場者が駆け付け、「日本一の芋煮」の味を楽しんだ。
岩手県から来場したという家族は「初めて食べたが、里芋がとろとろで柔らかくおいしい」と笑顔を見せた。山形市内から来場した20代男性は「地元だが数年ぶりに参加した。味つけもほどよくおいしい。会場内をいろいろと見て回りたい」と話す。
会場内では、今年初の試みとして「山形ご当地ラーメンフェスゾーン」を設けた。「麺屋春馬」、「酒田ラーメン 花鳥風月」、「鶏冠」、2店舗がコラボレーションした「ワンタンメンの満月×山形 新旬屋 麺」、「麺屋でん×寒河江餃子 ふる家」の山形県内のラーメン店による5ブースが並んだ。
東京都から来場し、「ワンタンメンの満月×山形 新旬屋 麺」の「鶏中華+ふわとろワンタン」を食べた20代女性は「山形に来るのは初めて。思った以上に人が多くて驚いたが楽しい。ラーメンには『さくらんぼ味玉』をトッピングしてもらったが、ほんのりとさくらんぼの香りがしておいしかった」と話す。
実行委員長の佐藤卓弥さんは「予定通り9時30分から配食を開始できた。今日は4時30分から鍋を持って待っていてくれた方もいた。県外の方はもちろんだが、地元の方もたくさん来てくれているのが、改めて嬉しく思う」と話す。