山形大学の学生が企画・運営などを手掛け、江戸時代の山形の「トレンド」を番付形式で紹介する展覧会「山形めめめ ~江戸のトレンドランキング~」が7月20日から、最上義光歴史館(山形市大手町1)で行われている。
山形大学付属博物館と最上義光歴史館の連携展。山形大で学芸員の資格取得を目指し、「博物館実習」の講義を履修する学生の中から12人が、企画や広報・運営を担当する。連携展は今年で6回目。
江戸時代の後期に流行したという、相撲の番付を模倣して作られたさまざまなジャンルのランキング「見立番付」の山形版「最上名所名産名物番附」をテーマに展示する。山形大学付属博物館に所蔵されていた番付表で、山形県村山地方を中心に名所、名産、名物、約130項目がランキング形式でまとめられている。展示では、名産の筆頭として挙げられている「紅花」をはじめ、10項目をピックアップし紹介している。
人文社会科学部3年の大和田菜摘さんは「旅行雑誌の名前から着想を得て、名所、名産、名物の一文字目を取り『山形めめめ』と名付けた。山形で今もなじみのある食や文化が、江戸時代にはすでに親しまれていて、今につながっていることを感じられる展示になっている」と話す。
開催時間は9時~17時(入館受付は16時30分まで)。入場無料。9月8日まで。