みそや麹(こうじ)、梅干しなどを販売する深瀬善兵衛商店(山形市印役町4、TEL 023-622-2360)がリニューアルして3カ月がたった。
同店は、江戸時代末期に当たる1841年には、麹屋として商いをしていた記録が残る老舗店。現在は、山形県産の米と大豆で作った定番商品の「カネチョウ味噌」をはじめ、明治時代から同市内の神社での正月の振る舞いに使われている甘酒や、自家栽培の梅を使った加工品などを製造・販売している。
建物の屋根の回収に合わせ、これまで主に事務所として使っいたスペースを販売店舗に改装し、昨年11月にリニューアルオープンした。同店の深瀬尚子さんは「これまでも事務所で販売をしていたが、スペースが限られていた。今は、全商品を陳列できるようになり、買い物をしやすくなったと思う」と話す。
店内では、自社製品のほか、愛知県や京都府のみそも販売する。深瀬さんは「地域が違えば、使うみそも違う。同業者の研修会などでご縁のあったみそ屋さんの商品を販売することで、他県のみそ文化を紹介したい」と話す。
リニューアルに当たり、店頭に解体したたるのタガ(円形に組んだ木板を固定するための輪)を展示し撮影スポットを設けたほか、これまで物置として使用していた部屋をイベントスペースに改装した。3月21日にはみそ造り講座も予定している。
営業時間は8時30分~18時。土曜・日曜・祝日定休。