「繋(つな)がる・伝わる・育ちあう 聴覚障害児の言葉と心を学ぶセミナー in やまがた」が1月19日、山形市総合福祉センター(山形市城西町2)交流ホールで行われた。主催は、ゆずりはの会 ~やまがた~。
ゆずりはの会は、聴覚障がいのある子どもとその家族を支援する市民団体で2015年に設立。子どもたちとのレクリエーションや、保護者の勉強会などを行っている。
同イベントは、昨年行われた山形市コミュニティファンド(市民活動支援基金)の公開プレゼンテーションで市民審査1位となり補助を受けた事業。聴覚障がい児への理解を深めることを目的に行われ、当日はろう学校教員や手話通訳者、手話サークルの会員ら約80人が参加した。
当日は、午前中に全日本ろうあ連盟創立60周年記念映画として2009年に公開された「ゆずり葉」が上映された。午後からは、東北福祉大学教育学部の大西孝志教授による「聴覚障害児の言葉とこころ」と題した講演会、「聴覚障がい児が地域で暮らすために」をテーマにした参加者座談会が行われ、活発な意見交換が行われた。
大西教授は「今回のイベントには、ろう学校の先生がたくさん参加していたが、聴覚障がい児を受け持つ通常学級の先生にも来ていただけるようになればもっと良いのではないかと思う。イベントの回を重ねるごとに成長していってほしい」と期待を寄せる。同会代表の渡部祐子さんは「今後もいろいろな形で、聴覚障害児への理解を深める活動をしていきたい」と話す。