「第14回山形国際ムービーフェスティバル2018(YMF2018)」が11月9日~11日、ムービーオンやまがた(山形市嶋北1)で行われた。東北のケーブルテレビ18局などが主催運営し、2005年から開催している。
初日には、ジミー大西さんのサクセスストーリーを描いた「Jimmy ~アホみたいなホンマの話~」の上映に合わせ、大西さんと主演の中尾明慶さんが登壇。山形には初めて訪れたという中尾さんは「今の季節は芋煮がおいしいと聞いた。ぜひ食べたい」と話した。同作は明石家さんまさんが企画・プロデュースした「Netflix」のオリジナルドラマで、今回は3日間で全9話が一挙に上映された。
10日には世界初公開となる吉行和子さん主演の「雪子さんの足音」や、山形県天童市が発祥の女相撲をテーマにした「菊とギロチン」、11日には同映画祭に第1回から参加している行定勲監督の「リバーズ・エッジ」などが招待作品として上映された。監督や出演俳優による舞台あいさつでは、撮影時のエピソードが披露された。行定監督は「日本映画界で山形の人はたくさん映画を見るといわれている。ぜひ今後も映画を盛り上げていってほしい」と話した。
同映画祭では、映画監督の発掘・育成を目的に、オリジナル映像作品を募集し審査するコンペティションが行われている。コンペティションの上位入賞者には、資金提供・プロデュースなどのバックアップの下、長編作品を製作するチャンスが与えられるスカラシップ制度があり、これまでに11作品が製作された。今年は271作品の応募の中から選ばれた、最終ノミネート10作品が期間中に上映され、10日には表彰式が行われた。今年は、東海林毅監督の「老ナルキソス」がグランプリを受賞した。