8月19日から30日にかけて台湾の台北市で開催された第29回ユニバーシアード競技大会で、山形大学4年の宍戸隆之さんがビリヤードのダブルス競技で銀メダルを獲得した。
ユニバーシアードは「学生のためのオリンピック」といわれ、大学スポーツの発展や体育教育の振興のために、オリンピックの前年と翌年の2年置きに冬季、夏季の両大会が開催される。ビリヤードは今大会デモンストレーションとして初めて採用された。
宍戸さんは5月に行われた日本代表を決める大会で優勝し、今大会にシングルとダブルスで出場。シングルスは1回戦でノルウェーの選手に敗れたものの、ダブルスでは慶応義塾大学の鈴木謙吾さんとのコンビで銀メダルを獲得した。
ダブルスには8チームが出場。初戦はフィリピン、2回戦はシンガポールペアから勝利したものの、決勝では台湾のペアから敗れ銀メダルとなった。宍戸さんは「台湾ペアは学生でありながらプロとして活躍している選手で、映像では何度も見ていた。そんな選手と対戦できて楽しかった」と話す。コンビを組む鈴木さんとは東京と山形ということもあり一緒の練習ができないまま大会に出場したが、プレースタイルが似ていたのでお互いの考え方が分かってうまくかみ合ったという。
宍戸さんは「県内に就職が決まっているのでプロになることは考えていない。次の目標は県内のタイトルを取ること」と意気込みを話す。