山形市にある文翔館(旧県庁)の北側に洋菓子店「kotonowa(コトノワ)」(山形市旅籠町3)がオープンして3カ月がたった。
白を基調とした店内にはカラフルなショコラをはじめ、ケーキ、焼き菓子が並ぶ。オーナーシェフの森谷禎輝さんは県外の洋菓子店で14年勤務後、「生まれ育った地元の人に何かをお返ししたい」と地元に戻り開業した。
森谷さんは高校卒業後自衛隊へ入隊。以前からお菓子作りに興味があり、お菓子の専門学校へ行くために2年で除隊。専門学校へ入学前に一度海外旅行に行こうと計画。初めての渡航先がタイだった。そこでのいろいろな人との出会いで、結局タイから最終的にはポルトガルへとユーラシア大陸を横断する形で30カ国余りを1年かけて回ることに。帰国後、専門学校へは行かず、茨城県内の洋菓子店へ。そこで周りの人の助言もあり、2年間、ベルギーの菓子店で修業。そうした人との出会いの経験から、「いろんな『コト』が人と人とを結び広がっていく、人と人と『ノワ』」という人と人のつながりを大事にしたいという思いを込め、店名を「kotonowa(コトノワ)」にしたという。
ショコラは、フランボワーズ、シトロン、アールグレーなど9種類(各216円)。ベルギーで修業した経験を生かし、型を使った製法で作っている。そのほか、蜂蜜入りのスポンジを使ったロールケーキのコトロール(1本626円)をはじめケーキや焼き菓子を豊富にそろえる。
営業時間は10時~19時。火曜定休。