山形市のセブンプラザ(山形市七日町2)3階の特設会場で2月21日、「居酒屋セブンプラザ キャバレー」が開催される。
昭和30年代から50年代にかけ、小姓町で営業していた山形最大のグランドキャバレー「ソシュウ」に思いをはせ、同町で燻製料理店「記念日」を経営する「合同会社傑作屋」の渡辺大輔さんが企画した。
渡辺さんは「そのころを知る人からは『ソシュウがあった時代は活気があった』とよく聞いていた。見たことのないソシュウに対する憧れのようなものがずっとあった」と話す。県内では昨年12月に、東北最後のキャバレー「白ばら」(酒田市)が閉店したばかり。
同企画では、セブンプラザ3階の空きスペースを利用し、一夜限りの昭和のキャバレーを再現する。会場では同店の燻製メニューを提供するほか、生ビール、日本酒を用意。それ以外の飲み物は持ち込み自由となっている。
当日は特設ステージを設置し、当時「ソシュウ」で実際に演奏をしていたギタリストや、若手ダンサーらを招き、ショーを行う。昔のキャバレーの写真や、キャバレーに関わりのあった人々のインタビュー記事なども展示し、「キャバレー資料館」のような会場作りを目指す。
渡辺さんは「キャバレーと聞くとホステスが接客をする店というイメージが強いかもしれないが、ステージで演奏やショーを見ながら食事や酒を楽しむというのがキャバレーのもともとのコンセプト。この企画がキャバレー文化を語り継ぐきっかけとなれば」と意気込む。